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ワイヤ放電加工機




ワイヤ放電加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械のである放電加工機の一種です。
放電加工機は工作物を加工液中に浸漬して工作物と電極間に放電現象を発生させることにより、金属材料工作物を溶融除去することで高精度、微細加工が可能な工作機械ですが、ワイヤ放電加工機は、電極にワイヤ電極を使用して放電加工を行う放電加工機です。

ワイヤ放電加工機のワイヤ電極は、0.数ミリ程度の髪の毛のような細いワイヤを電極とし、工作物との間の放電現象により、工作物とは非接触での溶融加工を行います。

ワイヤ放電加工機の特徴・優れた点などとしては以下などが上げられます。
・高精度、微細加工が可能。細いスリットなども得意。
・ワイヤ電極と放電現象を発生させる金属材料であれば、焼入れ材などの硬い材料やねばい材料など、切削加工が苦手とする材料の加工も高精度な加工が可能。
・NCプログラムで加工するため、初期のプログラム設定・段取りを行えば無人加工が可能(夜間に長時間の加工も可能)。
・加工中の工具の取替えなしに、複雑な曲線形状の加工が可能。

JIS規格 工作機械-名称に関する用語(JIS B 0105)における、ワイヤ放電加工機の定義は以下。

番号:D112

用語:ワイヤ放電加工機

定義:
工作物と走行するワイヤ電極との間の放電現象を利用して加工を行う放電加工機(付図49)。

機械の大きさの表し方:
工作物の最大寸法、各軸移動量及び工作物許容質量。

対応英語(参考):
wire electric discharge machine

慣用句:−

付図49 ワイヤ放電加工機(D112)
付図49 ワイヤ放電加工機(D112)