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マシニングセンタ




マシニングセンタ(MC)とは、JIS規格では多機能工作機械に分類される工作機械で、複合的に多種類の加工を数値制御(NC又はCNC)によって行うことのできる代表的な数値制御工作機械(NC工作機械又はCNC工作機械とも言われ、数値情報によって制御されて、一連の加工がプログラム指令により実行される工作機械)です。
マシニングセンタ(MC)は、主に回転工具を使った切削加工を目的としていますが、NC旋盤(CNC旋盤)、NCフライス盤(CNCフライス盤)、NCボール盤(CNCボール盤)、NC中ぐり盤(CNC中ぐり盤)などの単能NC工作機械(CNC工作機械)で行われるそれぞれの各種加工行程を、工具や工作物の取付け替えをすることなく、自動的に一連の作業で行うことが可能なNC工作機械(CNC工作機械)です。

マシニングセンタ(MC)には、機械の構造により大別すると、立て形マシニングセンタ(工作物を切削する主軸が垂直のマシニングセンタ)と横形マシニングセンタ(主軸が水平のマシニングセンタ)があります。
マシニングセンタ(MC)は、一般的には、同時に複数軸制御が可能であり、複雑な立体形状の工作物の切削加工を精度よく加工できるのに加え、マシニングセンタ(MC)一台で複数の加工工程を行うことができるので時間・コスト面・生産性の向上も期待できます。

JIS規格 工作機械-名称に関する用語(JIS B 0105)における、マシニングセンタ(MC)の定義は以下。

番号:C24

用語:マシニングセンタ

定義:
主として回転工具を使用し、工具の自動交換機能(タレット形を含む。)を備え、工作物の取付け替えなしに、多種類の加工を行う数値制御工作機械。
機械の構造によって、主軸が水平の横形マシニングセンタ、垂直の立て形マシニングセンタ、門形構造のコラムをもつ門形マシニングセンタなどがある(付図46、47)。

機械の大きさの表し方:
各軸移動量、テーブル又はパレットの上面又は中心から主軸端面までの距離、及びテーブル又はパレット作業面の大きさ。

対応英語(参考):
machining centre

慣用句:−

付図46 横形マシニングセンタ(C24)
付図46 横形マシニングセンタ(C24)

付図47 立て形マシニングセンタ(C24)
付図47 立て形マシニングセンタ(C24)