特殊加工機械
ウォータージェット加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種で、水を使って主に切断加工や洗浄などを行う工作機械のことです。ウォータージェット加工機の一般的な用途としては、ウォータージェット切断加工ですが、ノズルから水を高圧で噴射させることにより、金属その他の材料の切断加工を行います。ウォータージェット切断加工は、ガス切断、レーザー切断、プラズマ切断などの熱切断ではないので、切断する工作物に熱影響を及ぼさないことが特徴です。そのほか、ウォータジェット切断加工では、切断時に粉塵の発生がないことや、切断する材料が金属・非金属はもちろんのこと、プラスチック樹脂、ガラス、セラミックス、木材、ゴムなどあらゆる材質を切断することができるなどの特徴があります。なお、ウォータージェットとは、高速の水噴流を意味します。
プラズマ加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種で、プラズマを利用して工作物の加工を行う工作機械のことです。プラズマ加工機の一般的な用途としては、プラズマを利用したプラズマ切断加工(熱切断の一種)などが挙げられます。プラズマ切断の切断品質は、同じ熱切断に分類されるガス切断よりも優れ、レーザ切断には劣ると一般的には言われますが、近年ではプラズマ切断の技術が向上し、切断する対象によってはレーザ切断に匹敵する切断品質を実現できるプラズマ加工機も開発されてきたようです。
レーザ加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種で、レーザ光線を利用して各種の加工を行う工作機械のことです。レーザ加工機では、レーザを利用して工作物を加熱・溶融・除去することにより加工を行います。
レーザ加工機の一般的な用途としては、工作物の穴あけなどを含むレーザカット(レーザ切断)や、レーザ溶接(レーザ接合)などが挙げられます。また、工作物表面に文字やデザインなどレーザーによって彫刻(マーキング)を行うレーザーマーキングとしても良く用いられます。
ワイヤ放電加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械のである放電加工機の一種です。
放電加工機は工作物を加工液中に浸漬して工作物と電極間に放電現象を発生させることにより、金属材料工作物を溶融除去することで高精度、微細加工が可能な工作機械ですが、ワイヤ放電加工機は、電極にワイヤ電極を使用して放電加工を行う放電加工機です。
形彫り放電加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械のである放電加工機の一種です。
放電加工機は工作物を加工液中に浸漬して工作物と電極間に放電現象を発生させることにより、金属材料工作物を溶融除去することで高精度、微細加工が可能な工作機械ですが、形彫り放電加工機は、電極が総形あるいは棒状の工具電極を使用する放電加工機です。
放電加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種です。放電加工機は、金属材料工作物と加工電極との間の放電現象を利用して加工を行う工作機械です。
数値制御放電加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種で、工作物と電極との間に放電を起こして工作物を溶融、除去加工する各種の放電加工機において、数値制御(NC:Numerically Controlled 又は CNC:Computerized Numerically Controlled )された放電加工機のことで、NC放電加工機或いはCNC放電加工機とも言われます。数値制御(NC又はCNC)とは、工具と工作物との相対運動を、速度や位置の数値情報で制御するもので、一連の加工がプログラム指令によって行われます。なお、放電現象を利用して工作物の溶融、除去加工を行う放電加工機としては、形彫り放電加工機やワイヤ放電加工機などの工作機械があります。
超音波加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種です。超音波加工機は、一般的には、と粒と加工液を工具と工作物との間に混入して工作物を工具で加圧しながら加工する工作機械です。超音波加工機の工具には、超音波で振動が与えられます。
電子ビーム加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種です。電子ビーム加工機は、電子ビームを利用して工作物を加工する工作機械のことです。
電子ビーム加工機は、細いビードと深い溶け込みでの精密接合が可能であり、非鉄金属の高品位溶接、異種金属の溶接(異材溶接)、局所焼入れ、チタンの溶接などの用途に用いられます。
電解加工機とは、JIS規格では特殊加工機械に分類される工作機械の一種です。電解加工機は電気分解により工作物を加工する工作機械です。