基本事項
びびり試験とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語において、各種の工作機械で、その工作機械が安定して加工することができる限界を知る目安となる試験のことで、機械がびびりを出さずに加工可能である限界を確認するための試験のことです。
サイクル運転特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械の加工工程の一連の動作を自動的に繰り返し運転している間に工作機械が示す特性のことです。
センタ間距離とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械における主軸側センタ(センタ:工作物の回転中心を支えるもの)から心押台側センタまでの距離の最大値のことで、心間距離ともいわれるものです。
トルク特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械においてトルク負荷時に主運動系が示す特性のことです。
バックラッシとは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、お互いにはまりあって運動をする機械要素間で、運動方向に対して設けた隙間のことです。
位置決め精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、直線運動における位置決めや回転運動における位置決めなどの、設定した目標位置に対して実際に停止した位置の正確さの意味です。
剛性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械における静剛性動剛性の総称のことです。
加工性能とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械におけるその工作機械の性能の総称のことです。加工性能は、工作物を加工する場合の生産性を左右します。
加工能力とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語において、各種の工作機械におけるその工作機械の生産性を表す指標の一つで、工作機械が工作物を安定加工できる最大の能力のことです。
加工限界とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械における切削などの加工において、加工が安定して行えるか不安定な加工となるか、その境目となる加工条件のことです。
動剛性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、剛性の一種であり、動的な力あるいは動的なモーメントと、それらにより発生する動的な変位や動的な変形との関係で表される剛性のことです。
動特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、機械(工作機械)に力や速度などが働いて、それらが変動している状態における機械の特性のことです。
動的精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、構成要素の運動、姿勢の正確さ、運転状態の変動のことです。動的精度は、動特性(機械に作用する力及び速度が変動する状態において機械が示す特性)の一つです。
安全性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、一般的な作業条件で工作機械を使用・運転する場合に、例えば緊急停止機能の設定など、作業者や工作機械を損傷することがないような配慮がしてある度合いを意味します。
工作精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械が工作物に与えることが出来る精度のことです。工作機械により工作物に各種加工を施す場合、工作精度には工作機械自身の要因以外の要因も影響しますが、それらの影響が出ないような条件で加工を行った場合の工作物の寸法精度、形状精度、位置精度で表されます。
微速特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械の運動・動作において、極わずかの低速で運動している状態で機械が示す特性のことです。
心高(しんだか)とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械の一種である普通旋盤(主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの加工を行う旋盤のうち、最も基本的な旋盤)において、ベッドの前後の案内面が作る平面と主軸中心線との距離のことです。
振りとは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、普通旋盤などの工作機械において、取り付けることができる工作物の最大直径のことです。
据付けとは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械において、工作機械を基礎上や床上に工作機械の本来もつ性能が十分発揮できるように設置することです。
接近性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械において工具などの脱着、工作物の取り付け、工作機械の清掃や保全などの作業を行う場合にそれに必要な部分に近づく場合のアクセスのしやすさの度合いのことです。
検査とは、工作機械において、工作機械の機能・性能などの各種試験結果を予め規定した基準と照らし合わせることで、合格、不合格の合否判定を下すことです。
構成要素とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種工作機械において、工作機械を構成している主要要素或いはその複合体のことを意味します。
横とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械においては原則として、機械(工作機械)の短い方向のこと、主軸又は機械の要素が水平であること、又は機械の側面のことなどを意味する用語のことです。
対義語の用語としては、縦(原則として機械の長手の方向)、或いは立て(主軸又は機械の姿勢が水平面に対して垂直であること)になります。
機械精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、静的精度(無負荷状態での構成要素の形状、位置、運動及び相対的な姿勢の幾何学的な正確さ)と位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)の総称のことです。
機械防護機能とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械を作動・運転させた際に、工作機械自身が破損しないような制御や機能を設けて、工作機械を保護する機能のことです。
機能とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、使用目的を満足するために機械が具備している個々の働きを意味します。
温度特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械において、熱的平衡状態にないときの機械が示す挙動や、熱的平衡状態に達した際の環境温度などの違いによる機械の特性の変化のことです。
無負荷運転特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械を運転・作動はさせた状態で、加工負荷は加えない状況での工作機械が示す特性のことです。
立てとは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械においては原則として、主軸や機械の姿が水平面に対して垂直(vertical)であることを意味する用語のことです。
混同しやすい用語として、『縦』がありますが、こちらは原則として、機械(工作機械)の長手の方向(longitudinal)であることを意味する用語です。
精度指数とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械の工作精度(工作物に対して工作機械が与えることができる精度)の低下・劣化の現状や動向を知るための指標の一つとして用いるもののことです。
縦とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械においては原則として、工作機械の長手の方向(longitudinal)のことを意味するものです。
混同しやすい用語として、『立て』がありますが、こちらは主軸や機械の姿が水平面に対して垂直(vertical)であることを意味する用語です。
試験とは、工作機械において、工作機械の機能、運転性能、特性、温度特性、工作精度、切削性能、安全性能などの性能を明確にするために工作機械を運転したり各種計測・測定を行うなどして、工作機械の挙動・応答などの健全性を確認することです。
負荷運転特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械において各種の加工負荷を機械に加えた状態で運転中に機械が示す特性のことです。
運動精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、構成要素の運動の幾何学的な正確さのことです。運動精度は、静的精度(無負荷状態で静的状態における構成要素の形状、位置、運動及び相対的な姿勢の幾何学的な正確さ)の一つになります。
運転性能とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械を運転・作動させた場合に現れる各種の特性の総称のことです。運転性能には、運転状態、加工性能、消費電力、振動、騒音などがあります。
限界切削幅とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械において、加工限界(加工が安定して進行するか、又は不安定になるかの境目となる加工条件)を、切削幅で表した言葉です。
限界切込み深さとは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械において、加工限界(加工が安定して進行するか、又は不安定になるかの境目となる加工条件)を、限界切込み深さで表した言葉です。
除去率とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械における加工で単位時間当たりに除去される被削材の体積のことです。切削加工を行う工作機械では、除去率は、切削率とも言います。
静剛性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、剛性の一種であり、静的な力あるいは静的なモーメントと、それらにより発生する静的な変位や静的な変形との関係で表される剛性のことです。
静特性とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、工作機械が静止している状態での工作機械が示す特性のことです。静特性は、工作機械が運転していても運動が低速で静止している状態に準じるとみなせる状態での特性も含みます。
静的精度とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、幾何精度ともいわれるものです。静的精度は、無負荷状態で、静的状態(静止状態或いは運動が低速な状態)における構成要素の形状、位置、運動、相対的な姿勢の幾何学的な正確さのことです。
(テーブル)作業面とは、工作機械の試験・検査などにおける基本事項関連の用語の一つで、各種の工作機械におけるテーブルにおいて、テーブルの表面のうち加工を行うために使用される部分のことです。