フライス盤,ボール盤,旋盤,用語,名称,加工,方法,NC,削り,研削,レーザー・ワイヤー等-JIS規格

 

機械精度,工作精度



テストインジケータとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、微小な寸法を測定するための比較測長器のことです。
テストインジケータは、ダイヤルゲージ、指針測微器、電気マイクロメータなどの総称になります。

ピッチとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、縦揺れともいい、一般的には面に沿った運動物体の縦揺れの揺動のことです。

ヨーとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、かた揺れともいい、一般的には面に沿った運動物体のかた揺れの揺動のことです。

ロールとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、横揺れともいい、一般的には面に沿った運動物体の横揺れの揺動のことです。

一方向位置決めとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、一つの向きで複数回の位置決め(テーブル、主軸頭、コラムなどを所定の位置へ移動し停止させること)を行うことです。位置決めの向きは正の向きと負の向きが区別されます。

両方向位置決めとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、複数回行う位置決め(テーブル、主軸頭、コラムなどを所定の位置へ移動し停止させること)のうち、正の向きからの位置決め、或いは負の向きからの位置決めどちらから始めてもよい位置決めのことです。

代表平面とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、平面度が最小になる平面であり、面の位置や向きを代表する面のことです。

代表直線とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、線の位置及び向きを代表する直線で、線の真直度(直線でなければならない機械部分の幾何学的直線からの狂いの大きさ)が最小となる直線のことです。

位置決め偏差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、位置決めを行った各種の工作機械におけるテーブル、主軸頭、コラムなどの運動部品の実停止位置(目標位置に位置決めした運動部品が、実際に停止した位置)と目標位置(運動部品を位置決めするために指令する位置)との差のことです。

位置決め加工の精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、実際に加工を行った位置と、工作機械で指令した位置とが一致する程度のことで、具体的には、面間寸法精度、中心間距離精度などが挙げられます。

位置精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種工作機械での、例えば直線や平面などある構成要素に対する他の構成要素の位置の幾何学的な正確さのことです。

円弧補間加工の精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、二軸同時制御加工を行った工作物の本来真円であるべき部分が、真円と一致している程度のことです。

円弧補間精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、2軸同時制御による円運動の軌跡(運動部品上の1点が運動中に空間に占める位置を連ねた線)が、真円と一致している程度のことで、測定区間内の直径或いは半径の最大差で表されるもののことです。

円筒度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、本来円筒でなければならない部分の、幾何学的円筒からの狂いの大きさのことです。

分割精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、機械部品上などである所定間隔配置でなけらばならない分割点と、本来正しい分割点との一致度合いのことです。

制御軸の一方向繰返し位置決め精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、直線運動や回転運動の行われる一つの制御軸について、所要の条件下で行った各目標位置(一つの運動部品を位置決めするために指令する位置)に対する一方向繰返し位置決め精度のうちの最大値のことです。

制御軸の両方向繰返し位置決め精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、直線運動や回転運動の行われる一つの制御軸について、所要の条件下で行った各目標位置(一つの運動部品を位置決めするために指令する位置)に対する両方向繰返し位置決め精度のうちの最大値のことです。

制御軸の位置決め精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、一方向位置決め精度と両方向位置決め精度に適用する精度のことです。

割出し加工の精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、工作物上に加工された割出し点と本来あるべき正しい割出し点とが一致する程度のことです。

同心度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、指定された位置における同軸度(共通の軸線をもつように配置された二つの機械部分の軸線が一致していない程度)のことです。

同軸度、又は一致度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、共通の軸線をもつように配置された二つの部分(機械部分)の軸線が一致していない程度のことです。

基準側面とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種工作機械で工作物を加工するための工具や工作物を取り付ける際に、取付け位置の基準として使用する側面のことです。

基準溝とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種工作機械で工作物を加工するための工具や工作物を取り付ける際に、取付け位置の基準として使う溝のことです。

定置とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、置き方に関する用語です。
定置は、一旦置いたら、ある項目の測定や計測が終了するまで位置や向きを変えないような置き方を意味するものです。

実停止位置とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、目標位置(運動部品を位置決めするために指令する位置)に位置決めした、各種の工作機械におけるテーブル、主軸頭、コラムなどの運動部品が、実際に停止した位置のことです。

寸法精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語においては、各種工作機械での構成要素や工作物の所定の部分の寸法の正確さのことです。

平均一方向位置決め偏差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある一つの運動部品を位置決めするために指令する位置(目標位置)に対して、複数回の一方向位置決めを行った場合の位置決め偏差(位置決めした運動部品の実停止位置と目標位置との差)の算術平均値のことです。

平行度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、互いに平行であるべき部分(機械部分)の平行からの狂いの大きさのことです。

平面度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、平面であるべき部分(機械部分)の表面の幾何学的平面からの狂いの大きさのことです。

形状精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種工作機械での構成要素や工作物の形状に関する幾何学的な正確さのことです。

折返しサイクルとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)検査を行う場合の、位置決め(テーブル、主軸頭、コラムなどを所定の位置へ移動し停止させること)の順序の一つのことです。詳細はJIS本文解説の折返しサイクルの図のようになります。

振れの平均位置とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、テストインジケータの読みが最大値と最小値との中央の値を示す回転の位置のことです。詳しくは以下のJIS規定によります。

標準偏差の推定値とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある一つの運動部品を位置決めするために指令する位置(目標位置)に対して、複数回の一方向位置決めを行った場合の位置決め偏差(位置決めした運動部品の実停止位置と目標位置との差)の標準偏差の推定値のことです。

段差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、平面度(平面でなければならない機械部分の表面の幾何学的平面からの狂いの大きさ)の要素の一つです。段差は、平面を主にフライス加工で切削した場合に加工面に生じる食い違いのことです。

片寄り度、又は片寄り程度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、同心度(指定された位置における同軸度)、或いは、交差度(1点で交わらなければならない2軸の中心線間の最小距離)における、水平方向、垂直方向などの特定方向の成分のことです。

球面補間精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、2軸或いは3軸同時制御による円運動の軌跡(運動部品上の1点が運動中に空間に占める位置を連ねた線)が、真球と一致している程度のことで、測定区間内の直径或いは半径の最大差で表されるもののことです。

目標位置/標点とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種工作機械におけるテーブル、主軸頭、コラムなどの運動部品を所定の位置へ移動し停止させる(位置決めする)ために指令する位置のことです。

直線サイクルとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)検査を行う場合の、位置決め(テーブル、主軸頭、コラムなどを所定の位置へ移動し停止させること)の順序の一つのことです。詳細はJIS本文解説の直線サイクルの図のようになります。

直線補間加工の精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、二軸同時制御加工を行った工作物の本来直線であるべき部分が、幾何学的直線と一致している程度のことです。

直線補間精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、2軸同時制御による直線運動の軌跡(運動部品上の1点が運動中に空間に占める位置を連ねた線)が、幾何学的直線と一致している程度のことです。

直角度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、お互いに直角であるべき部分(機械部分)の直角からの狂いの大きさのことです。

相互差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、本来、同一形状に成形されるべく加工した工作物に対して、ある所定の試験事項に基づいて検査した際に、それらの工作物の形状や寸法が不ぞろいになっている程度・大きさのことです。

真円度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、本来円でなければならない部分の、幾何学的円からの狂いの大きさのことです。

真直度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、直線であるべき部分(機械部分)の幾何学的直線からの狂いの大きさのことです。

端面の振れとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある一つの軸を中心に回転する端面が、回転中にこの軸に直角な一平面から外れたときのその大きさのことです。

等距離度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、基準となる基準面あるいは基準線から等しい距離に配置されていなければならない部分(機械部分)の等距離からの狂いの大きさのことです。

許容値とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ゼロ基準に対して許容される幾何偏差の限界値のことです。

運動の平行度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、運動部品の運動と互いに平行であるべき部分(機械部分)の面や線あるいは他の運動部品の運動との平行からの狂いの大きさのことです。

運動の直角度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、運動部品の運動と、お互いに直角であるべき部分(機械部分)の面や線あるいは他の運動部品の運動との直角からの狂いの大きさのことです。

運動の真直度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、直進運動でなければならない運動部品の運動の幾何学的直線からの狂いの大きさや、運動中姿勢の狂いの大きさのことです。

部分許容値とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある検査対象範囲のうちの、ある部分的範囲に対する許容値(ゼロ基準に対して許容される幾何偏差の限界値)のことです。

(一つの目標位置における)一方向繰返し位置決め精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、標準偏差の推定値の6倍の値で表される位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)の一種であり、一つの目標位置に対して複数回の一方向位置決めを行った場合の位置決め精度のことです。

(一つの目標位置における)両方向繰返し位置決め精度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある一つの運動部品を位置決めするために指令する位置(目標位置)に対して、複数回の両方向位置決めを行った場合の位置決め偏差(位置決めした運動部品の実停止位置と目標位置との差)の最大値のことです。

(一つの目標位置における)反転差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある一つの運動部品を位置決めするために指令する位置(目標位置)における正の向きの平均一方向位置決め偏差(一つの目標位置に対して、複数回一方向位置決めを行ったときの位置決め偏差の算術平均値)と、負の向きの平均一方向位置決め偏差との差のことです。

(一断面内の)直径差とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、ある軸上の指定された点で、軸直角平面内での輪郭形状の円形形状に対する偏差のことです。

(位置決め精度の)全長検査とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)の検査方法の一つで、移動範囲2000mmを超える制御軸について行う位置決め精度検査のことです。移動範囲2000mm以下の制御軸については、詳細検査を行います。

(位置決め精度の)詳細検査とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、位置決め精度(各運動軸による位置決めにおいて、設定した目標位置に対する実際に停止した位置の正確さ)の検査方法の一つで、移動範囲2000mmまでの制御軸について行う位置決め精度検査のことです。

(加工)直径の一様性とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、円筒形加工物において、その軸方向の任意の位置で直径が異なっている程度のことです。

(周期的)軸方向の動きとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、例えば親ネジの軸方向の動きなど、遊びを除いて軸方向回転させたときの回転部品の回転中心線上の点の軸方向の往復運動の範囲のことです。

(回転軸の半径方向の)振れとは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、例えば主軸外面の触れなど、回転する軸の外面或いは内面の半径方向の周期的な出入りの大きさのことです。

(軸の)交差度とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、二つの軸がある場合、一つの点で交わらなければならない二つの軸の中心線間の最小距離のことです。

(運動の)軌跡とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種の工作機械で運動部品における1点が運動中に空間に占める位置を連ねた線のことです。運動部品における1点とは、通常は機能点か代表点のことを意味します。

(運動部品の)代表点とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種の工作機械で運動部品が工作物を運ぶ際のテーブルの中央点のことです。

(運動部品の)機能点とは、工作機械の機械精度及び工作精度にかかわる用語において、各種の工作機械で運動部品が工具を運ぶ際の工具の位置のことです。